IPO(新規株式公開)とは?初心者でも狙える大化け株を解説

投資の世界に足を踏み入れたばかりで、「IPO」という言葉を耳にして興味を持たれたのではないでしょうか。
 
IPOとは、未上場企業が初めて株式を証券取引所に上場し、一般投資家に株式を公開することを指します。
 
今回の記事は、IPOの基本概念から投資のメリット・デメリット、購入方法まで幅広く解説しています。さらに、IPO株価の値上がり傾向とその理由についても詳しく説明しています。
 
本記事を読めば、IPO投資の基礎知識を身につけ、そのポテンシャルとリスクを理解することができます。これにより、より賢明な投資判断を下せるようになるでしょう。
 

IPO(新規株式公開)とは

IPO(新規株式公開)とは、未上場企業が初めて株式を証券取引所に上場し、一般投資家に向けて株式を公開することを指します。
 
IPOを行う主な理由は以下の3つです。
 

  1. 資金調達の拡大
  2. 企業の信用度向上
  3. 知名度の向上

 
これらの理由により、多くの企業がIPOを目指しています。
 
IPOを目指す企業にとってのメリットは、株式市場を通じて幅広く資金を集められることです。これにより、新しい事業を始めたり、設備を整えたりするのに必要なお金を得やすくなります。
 
また、上場企業になることで、会社の信用が高まります。そのおかげで、取引先や顧客との関係が良くなったり、優秀な人材を集めやすくなったりもするでしょう。
 
しかし、IPOには難しい面もあります。上場後は、3か月ごとに決算を報告したり、重要な情報をすぐに公開したりする義務が生じます。

さらに、他の会社に買収されるリスクや、株主への対応など、新たな課題も出てきます。
 
楽天銀行やメルカリなど、多くの有名企業がIPOを実現しています。これらの会社は上場後も成長を続けており、IPOが会社の発展に役立った良い例と言えるでしょう。
 
IPOは企業が成長するための一つの方法です。ですが、これは会社の最終目標ではありません。

むしろ、さらに大きく成長するための通過点だと考えられています。
 

IPO投資のメリット

IPO投資の主なメリットは以下の3点です。
 

  1. 上場初日の値上がり益(初値プレミアム)を得られる可能性が高い
  2. 成長性の高い企業に早期段階で投資できる
  3. 株式の流動性が高まり、売却しやすくなる

 
IPO銘柄は上場した初日に値段が上がりやすいです。これは、最初に決められた価格が、実際の価値よりも少し安く設定されるからです。
 
2021年の例を見ると、新しく上場した125社のうち、80%以上の会社の株価が初日に上がりました。
 
IPO投資は、将来性のある会社に早くから投資できるチャンスです。
 
普通の投資家が上場前の会社の株を買うのは難しいので、IPOは良い会社の株を手に入れる貴重な機会となります。
 
IPO投資は少額から始められます。多くの場合、1銘柄につき5万円〜30万円程度の資金があれば十分です。これにより、投資初心者でも参加しやすくなっています。
 

IPO投資のリスクとデメリット

IPO投資は、大きな利益を得られる可能性がある一方で、リスクとデメリットも存在します。
 
主な理由は以下のとおりです。
 

  1. 当選確率が低く、希望する銘柄に投資できない可能性が高い
  2. 上場後の株価変動リスクが大きい
  3. 投資可能な金額が限られている
  4. 資金拘束のリスクがある

 
新規公開株式(IPO)への投資には、いくつかの注意点があります。
 
まず、希望する企業の株式を必ず購入できるわけではありません。人気企業の場合、競争率が非常に高くなり、当選確率は1~2%程度と極めて低くなることがあります。
 
次に、株価の変動リスクに注意が必要です。上場直後は特に株価が大きく変動することがあり、その動きを予測するのは困難です。

また、購入できる株式数にも制限があり、多くの証券会社では100株までしか購入できないのが一般的です。
 
さらに、申し込みから結果が出るまでの期間、資金を動かせなくなる可能性があります。これは投資家の資金計画に影響を与える可能性があるため、考慮しておきましょう。
 

 IPOはどこで買えるの?

IPO株を購入するためには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。

これは、IPO株の割り当てが証券会社を通じて行われるためです。

特に、IPOの主幹事証券会社や大手のオンライン証券会社に口座を持つことが重要です。
 
IPO株の購入プロセスは通常、以下のような流れになります。
 

  1. 証券会社に口座を開設する
  2. IPO銘柄の情報を確認する
  3. ブックビルディング(需要調査)に参加する
  4. 購入申込みを行う
  5. 抽選結果を待つ

 
IPO株の購入には魅力的な側面がある一方で、課題も存在します。
 
人気銘柄のIPO株では、抽選倍率が高騰し当選確率が低下することがあります。また、未上場企業の株式であるため、リスクが比較的高い場合もあるでしょう。
 
しかし、これらの課題に対処する方法もあります。
 
例えば、複数の証券会社に口座を開設することで、当選確率を向上させられます。さらに、企業の財務状況や事業計画を徹底的に調査することで、投資リスクを軽減できます。
 
IPO投資には慎重な姿勢が必要ですが、適切な準備と分析を行えば、魅力的な投資機会となる可能性があります。
 

IPO株価の値上がり傾向

IPO株が上場直後に値上がりする傾向には、主に3つの理由があります。
 

  1. 公開価格が保守的に設定されることが多い
  2. 上場直後は売り手が限定されている
  3. 成長期待から買い需要が集まりやすい

 
まず、公開価格が企業の実力よりも低めに設定されることが多い点が挙げられます。

これは上場を成功させ、投資家に利益を還元する意図があります。
 
次に、上場直後はロックアップ制度により大株主の売却が制限されるため、売り手が限定されます。これにより需給が買い優勢になりやすくなります。
 
※ロックアップ制度
IPO(新規株式公開)の際に、特定の株主が保有する株式の売却を一定期間制限する仕組みです。
 
さらに、IPO企業は成長期待が高いことが多く、上場をきっかけに注目を集めるため、買い需要が集まりやすい傾向にあります。

これらの要因により、IPO株は上場直後に値上がりしやすいと考えられています。
 
実際の事例を見ても、この傾向は確認できます。
 
2024年3月までの初値売り利益で見た勝率は95.0%と非常に高く、2023年に上場した125社のうち82%が初値で公開価格を上回りました。
 
以上の理由から、IPO株は上場直後に値上がりする傾向があると結論づけられます。

ただし、全ての銘柄が必ず値上がりするわけではなく、市場環境や個別銘柄の特性によって結果は異なることに留意する必要があります。
 

まとめ

今回はIPO(新規株式公開)について解説しました。
 
IPOとは、未上場企業が初めて株式を公開することを指します。企業にとっては新たな資金調達の機会となり、投資家には成長企業への早期投資チャンスをもたらします。
 
IPO投資には魅力的な点がいくつかあります。初値で買えれば値上がりの可能性が高く、高成長企業に投資できるかもしれません。
 
ただし、デメリットもあることを覚えておきましょう。当選確率が低いことや、株価変動のリスクがあります。
 
IPO株を購入するには、証券会社の口座が必要で、抽選に参加することになります。
 
値上がりしやすい傾向はありますが、必ず儲かるわけではありません。投資を検討する際は、企業の財務状況や事業計画をしっかり調べましょう。
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