ブルーチップ銘柄で安定投資?おすすめの投資戦略を解説

ブルーチップ銘柄とは、安定した収益性と成長性を持つ優良企業の株式です。
 
この用語は、ポーカーで最高価値を持つ青いチップに由来しており、投資の世界でも”高価値”を象徴しています。
 
ブルーチップ銘柄は、長期にわたり堅実な業績を維持し、継続的に配当を支払うことで知られています。
 
そのため、市場変動への耐性が強く、多くの投資家から厚い信頼を得ています。

しかし、新興企業と比較すると成長余地が限られている点や、短期的な高リターンを求める投資家には不向きな面もあります。
 
この記事では、投資初心者向けにブルーチップ銘柄の特徴や投資戦略を分かりやすく解説します。ぜひ、最後までお読みください。
 

優良銘柄とブルーチップの違い

優良銘柄は一般的に収益性や成長性が高い企業を指します。
 
一方、ブルーチップは優良銘柄の特徴に加えて、「財務基盤の安定性」や「市場での高い知名度」さらには「主要株価指数への採用条件」を満たす企業を指します。
 
ブルーチップ企業は経済の変動に強く、長期的に安定したパフォーマンスが期待できるため、低リスクなのが強みです。
 
ダウ工業株30種平均などの株価指数に採用されている企業が多く、選定基準には厳しい条件があります。
 
具体的には、収益性や成長性だけでなく、長期にわたる安定した配当金の支払い実績やブランド認知度も重要視されます。
 

ブルーチップ銘柄の特徴

市場での取引量が多い

ブルーチップ銘柄は比較的に流動性が高く、売買がしやすいため、市場の変動に対応しやすいです。
 
急な資金需要が生じた際にも、大きな損失を被ることなく現金化することが可能です。
 
さらに、多くの買い手と売り手が存在することで、情報が素早く価格に反映され、より正確な価格形成が行われます。
 
これにより、投資家は公正な価格で取引を行うことができます。
 

安定した収益性が期待できる

ブルーチップ銘柄の収益性が安定している理由は、これらの企業が市場をリードする存在として揺るぎない地位を確立していることにあります。
 
例えば、これらの企業は一般的に高い知名度を誇り、消費者や投資家からの厚い信頼を獲得しています。
 
また、財務的に健全であるため、景気後退期でも倒産リスクが低いのが特徴です。
 

経済全体の健康状態を反映している

ブルーチップ銘柄は、主要な株価指数に含まれており、市場全体の健康状態を映し出す鏡のような役割を果たしています。
 
具体的には、アップルやマイクロソフトといった世界的に有名な企業がブルーチップ銘柄の代表例です。
 
アメリカの代表的な指数である「
ダウ・ジョーンズ工業平均株価」や「S&P 500」には、数多くのブルーチップ企業が名を連ねています。
 
これらの指数は、投資家や経済アナリストによって、経済の全体的な状況を判断するバロメーターとして注目されています。
 

配当収入が期待できる

配当利回りの観点から見ると、ブルーチップ銘柄の魅力が際立ちます。
 
配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合を指し、多くの場合、ブルーチップ銘柄は市場平均を上回る利回りが期待できるでしょう。
 
例えば、2024年10月12日現在の配当利回りランキングを見ると、
ダイドーリミテッドが11.84%日本パワーファスニングが9.92%という驚異的な配当利回りを記録しています。
 
これらの数字は、一般的な銀行預金の金利をはるかに上回り、投資家にとって魅力的な選択肢となっています。
 

ブルーチップ銘柄のデメリット

新興企業に比べて成長余地が限られている

ブルーチップ企業の成長率が比較的低い理由は、すでに成熟した市場で事業を展開していることにあります。
 
新興企業のように革新的な製品やサービスを提供して市場シェアを急速に拡大することは、これらの企業にとって大きな課題となっています。
 
実際、多くのブルーチップ企業の年平均成長率は5%から10%程度です。
 
対照的に、新興企業は成功すれば数十パーセント以上の成長を遂げることも珍しくありません。
 

短期的な利益追求には不向き

ブルーチップ銘柄は、市場での地位が確立されているため、急激な成長よりも持続可能な発展を重視する傾向にあります。
 
そのため、短期間での株価の大幅な上昇は期待しづらいです。
 
一方で、ブルーチップ銘柄の強みは、経済的な混乱時にも安定性を保つ点にあります。
 
例えば、2008年の金融危機や2020年の新型コロナウイルスによる経済停滞時にも、多くのブルーチップ銘柄は株価の下落幅が比較的小さく、配当も維持しました。
 
日本を代表する企業であるトヨタ自動車やNTTは、こうしたブルーチップ銘柄の代表例として挙げられます。
 
しかしながら、新興市場での急成長株と比較すると、ブルーチップ銘柄で短期的な高い投資利益を得る機会は限られています。

そのため、長期的な視点での安定した資産形成を目指す投資家に適していると言えるでしょう
 

ブルーチップ銘柄への投資戦略

ドルコスト平均法を使った長期戦略

ドルコスト平均法は、一定の間隔で決まった金額を投資する手法です。
 
そのため、市場の価格変動による影響が緩和され、購入価格が平均化されます。
 
結果として、相場の上下に左右されにくい安定した資産運用が可能となり、初心者から経験豊富な投資家まで幅広く活用されています。
 
ドルコスト平均法は、時間の経過とともに複利効果も期待できるため、将来の経済的安定を目指す投資家にとって、有効な選択肢の1つです。
 

ブルーチップ関連の投資信託を買う

ブルーチップ関連の投資信託では、専門家が銘柄選定をしてくれるので、投資家自身が個別企業を選ぶ負担を軽減できます。
 
具体的には、
「小型ブルーチップオープン」「One/フィデリティ・ブルーチップ・グロース株式ファンド(成長型)」などが挙げられます。
 
「小型ブルーチップオープン」は、中小型株の中から将来性のある企業を厳選して投資します。

2024年10月11日時点での基準価額は22,504円で、過去5年間のリターンは+139.17%と高いパフォーマンスです。
 
ただし、中小型株は大型株に比べて価格変動が大きい傾向があるため、そのリスクも考慮しましょう。
 
一方、「One/フィデリティ・ブルーチップ・グロース株式ファンド(成長型)」は、米国を中心とした世界の優良企業に投資し、長期的な値上がり益を追求します。
 
グローバルな視点で運用されるため、為替リスクや国際情勢の影響を受ける可能性がありますが、地域分散による利点も期待できます。
 
ブルーチップ関連の投資信託を通じた資産運用は、長期的な視点で安定的な成長を目指す投資家にとって有効な戦略と言えるでしょう。
 

まとめ

今回は、ブルーチップ銘柄について解説しました。 
 
ブルーチップ銘柄は、安定した収益性と成長性を持つ優良企業の株式です。
 
これらは長期投資に適し、安定した配当収入が期待できます。

例えば、アップルやマイクロソフトなどの大手テクノロジー企業がブルーチップの代表例です。
 
将来的には、経済の不確実性が高まる中で、安定性を求める投資家の注目がさらに集まると予想されます。
 
投資戦略としては、 ブルーチップ関連の投資信託がおすすめです。
 
長期的な資産形成を目指す投資家は、ブルーチップ銘柄への投資戦略を今一度見直してみてはいかがでしょうか。
 
ブルーチップ銘柄は魅力的ですが、投資には常にリスクがともないます。

より深い知識と戦略を身につけることで、投資の成功率を高めることができるでしょう。
 
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